第21回ブログ:MCPとは何か?AIと外部ツール・データの架け橋となるプロトコル
🔗 MCP(Model Context Protocol)とは?
生成AIを業務に活かすには「社内データ」や「社外ツール」との接続が不可欠です。MCPは、AIモデルが文脈に応じて外部のツール・知識・APIと連携するための設計思想・プロトコルです。
🧠 なぜMCPが必要なのか?
- 単体のAIモデルでは情報が限定的
- 社内知識・社外サービスとの“接続”がカギ
- ツールの構成やドメインごとの前処理をモデルに指示したい
📦 MCP構成の基本コンポーネント
- モデル:OpenAI, Claude, 自社LLMなど
- コンテキストマネージャ:ユーザーのリクエストに応じた文脈提供
- ツールプロクシ:社内API、SaaS、DBなどを抽象化しLLMとつなぐ
- 権限コンテキスト:SSO連携で“その人が使えるデータ”だけを提示
🛠 実践構成例(ビットオン社導入例)
- LangChain + FastAPI でMCPサーバーを構築
- 社内DB, ファイルサーバ, チャットボットを「ツール」として連携
- Keycloakと連携し「その人専用の文脈」を生成
- Slack Botから自然言語で操作・質問が可能
MCPは「AIが全社をつなぐ情報ハブ」になるための基盤。裏側の構造が整ってこそ、“賢く使えるAI”が実現します。
🚀 今後の展望
オープンなMCP実装も進んでおり、業界横断のAI連携・ナレッジ統合に向けてさらなる拡張が期待されています。
次回は、MCPのUI設計と「会話型操作」のUXについて掘り下げます。