2025 年現在、AI はテキスト生成の域を超え、統合開発環境(IDE)そのものを再発明しつつあります。代表格が GitHub Copilot と Cursor Pro。どちらも GPT-4o を中心とした最新 LLM を採用し、コード補完・テスト生成・リファクタリングを一気通貫で支援します。
しかし、有料プランに踏み込むと思想と実装方針が大きく分かれます。本稿では、Copilot Business / Enterprise と Cursor Pro / Teams を対象に、
の 5 つの軸で徹底比較し、シニア開発者・リードエンジニア視点での最適解を探ります。
結論から言えば、「日常補完 × PR フロー」を磨くなら Copilot、「AI を操りたい」なら Cursor です。
プラン | 月額/ユーザー | 利用可能モデル | 追加コスト |
---|---|---|---|
Copilot Business | $19 | GPT-4o Claude 3.5 Sonnet Gemini 2.5 Pro | なし |
Copilot Enterprise | $39 | 上記 + 企業専用 Retrieval | Indexer ストレージ料 |
Cursor Pro | $20 | GPT-4 Turbo Claude 3 Opus Gemini 1.5 Pro | なし |
Cursor Teams | $40 | 上記 + Org Cache | SAML/OIDC 無料 |
Copilot の補完エンジンは IDE 標準 API を介して 現在開いているバッファ と 関数スコープ を中心にヒントを収集します。
Cursor Pro はローカル索引を構築し、関数呼び出しグラフや依存ファイルツリーを横断的に理解します。
getUserProfile()
を編集中に「この関数の呼び出し元を全部探してテストを書いて」と依頼すると…体感速度は Cursor Pro ≫ Copilot。Cursor の「Max-Edit」はファイル全体を書き換えても 0.4 秒台、Copilot は逐次補完のため 2 倍近い時間を感じることがあります。
Copilot Enterprise は SCIM 連携・監査ログが充実。
Cursor Teams も SAML/OIDC を無料提供し、Privacy Mode でコード外送信を匿名化します。
「Copilot だけ」「Cursor だけ」に固執せず、タスクごとにツールとモデルを切替えるのが 2025 年のベストプラクティス。
Copilot は AI 開発の滑走路。
しかし、AI を選び、組み合わせ、操作する段階に入った今、Cursor Pro / Teams が持つ全体解析と高速編集は大きな武器になります。
次のスプリントで、ぜひ Cursor Pro を試してみてください。