第5回ブログ:社内チャットとAIの連携が生む、業務効率化の新常識
💬 なぜ“チャット×AI”が今注目されているのか?
SlackやZulip、Teamsといった社内チャットは、情報共有の中心となりました。しかしその情報は「流れていく」性質があり、蓄積や活用がされにくいという課題があります。
ここにAIを連携させることで、対話の中から即時にナレッジを引き出し、アクションへつなげることが可能になります。
🤖 実現するのは“チャットボット”ではなく“業務エージェント”
従来のFAQ型ボットとは異なり、最新のAI連携チャットは以下のような特徴を持ちます:
- 自然言語での複雑な質問にも対応
- RAG構成により社内文書を即参照・要約
- ログインユーザーの権限に応じて応答制御
- アクション指示(ファイル送付・予約作成など)も対応
これはまさに“AIエージェント”。人の会話からタスクを理解・実行する新しい同僚です。
📈 効果事例:導入による変化
実際に導入した企業では、以下のような改善が見られました:
- 社内問合せ対応時間が70%以上削減
- 社内マニュアルの自動検索・要約で教育コスト大幅減
- 業務手続きの自動化で1日あたりの処理件数が2倍に
「AIは話しかけるものへ」― 業務のすぐ隣に、話しかけて動くインターフェースがあることで、日常のスピードが大きく変わります。
🛠 ビットオン社の連携環境
ビットオン社では、以下の構成を基盤としたチャットAI連携を提供しています:
- Zulip(チャット基盤)+ LangChain(AI推論)
- Keycloak連携によるSSO・権限管理
- RAG構成+ベクトルDBによるナレッジ検索
- Nextcloud等とのファイル連携
すべてオンプレミスでの構築にも対応しており、セキュリティが求められる現場でも安心です。
次回は、これらAIインフラの自社展開方法と、フェーズごとの導入ステップを解説します。