第9回ブログ:AIチャット導入、なぜうまくいかない?失敗事例とその対策
🧨 よくある失敗パターン
- Q&Aしかできないボット:FAQの自動化だけで終わり、対話の流れを持たない
- 回答が曖昧・不正確:社内情報と連携していないため「一般的な回答」にとどまる
- 使い方がわからない:UIが複雑、もしくは「どんな質問ができるのか」が伝わらない
- 誰も使わない:通知や日常フローに統合されておらず、自然に触れる機会がない
🛠 解決のための設計ポイント
- RAG構成の活用:自社文書からの引用をベースに回答生成
- ユーザー権限との連携:Keycloakなどで認証・閲覧範囲を制御
- SlackやZulipへの常駐:業務導線上に自然にAIがいる構成
- 「できること」ガイドのUI表示:ボットの最初の返答で「操作例」を表示
💡 “AIチャットはUX設計”で決まる
単に「回答できる」だけではなく、人間が気持ちよくやり取りできる仕掛けが重要です。
業務フローやチャット文化に合わせて、自然に馴染む対話設計が導入成功の鍵となります。
成功するAIチャットは“気づいたら使っていた”。そんな自然さが組織に根づくAIの条件です。
🚀 ビットオン社の支援スタンス
失敗経験の多いお客様にも寄り添い、現場導線から逆算したチャットUXを共に設計します。
UI改善、ドキュメント設計、フィードバック導線など、継続改善の仕組みごと提供します。
次回は、AIと人間の“役割分担”を前提にしたチーム設計の考え方を紹介します。